ふむ...

やおういかんのぅ

ちらりと乃木希典が写る(メモ)

 昨晩の大河ドラマ「いだてん 韋駄天」に乃木将軍がちらりと登場したおかげで、「ああ、ドラマの中はそういう時代だったのか」と、歴史の中での位置づけの意味で、イメージがつかみやすくなった気がします。

それまでは、いったいいつの時代なのか、どんな状況なのか、どうも今一つピンときませんでしたが。

ちょうど明治が終わる年、1912年を、昨晩はやっていたのですね。

そろそろストックホルムに向けて出発をしようかというところですから、1912年の春、3月か4月ころなのでしょうね。

1912年、ふむ……、世界では、第一次世界大戦の前夜とも呼べそうな時代で、日本では明治が45年で終わり、大正が始まろうとしているわけだ。

それからほぼ20年を経て、昭和6年(1931年)の作だそうですが、

降る雪や明治は遠くなりにけり

という俳句があります。一つのまとまったイメージで明治時代をつかもうとしています。「降る」には「古い」とか「時が経(フ)る」という意味が掛かっているのでしょうね。

――ああ、「降る雪」と言えば、時もまた雪のように「経りて積もる」のかなぁ……などと、想いが伴奏のように湧いてきます――

一つの時代としてのイメージが、もうこの頃出来上がりつつあるのでしょう。

「明治」のイメージに、「いだてん」がちょっと加わって、細部の輪郭がなんとなく鮮やかになったような気がしますね。