ふむ...

やおういかんのぅ

斧で叩き割ったのか?

このカバー絵を見ると、爺さんは手にを持っていない。かぐや姫のいる節を、で叩き割るなどという手荒い仕事を、爺さんはしなくて済んだのだ。

普段竹を切り、割る仕事をしているのだから、斧は使うのだが、ここでは手に持っていない。

現代語訳 竹取物語

斧を使わなかったというのが重要だと、杉本秀太郎は書いている。竹が自然に割れたのだろう。もしくは、竹をすり抜けるようにして赤ん坊は爺さんの手の中に入ったのだろう。

 「この姫を取り出すのに竹の節を割ってはならない。おろかにも巌谷小波は、ジュール・ヴェルヌ風の科学主義から、竹取りの翁に竹を割らせている(小波「日本お伽噺」)。  ー 杉本秀太郎「花ごよみ」ー

 

追記:こんな英語版がある。困ったものだな。

He took out his axe and felled the bamboo with one stroke, and you'll never believe what he found.