ふむ...

やおういかんのぅ

ほととぎす

6月1日のことだ。
G町、バスを降りて小さからぬ竹薮の横を通り過ぎようとしていた。遠くではカラスが、かーかーとのんびり鳴いている。近くではちゅんちゅんと、スズメの鳴き声もしている。
そんな中で、「きょっきょ、きょきゃきょく」と鳴く声が聞こえる。
おや、ホトトギスだ、ほう、夏が来たかなどと、これは中々の僥倖だった。
しかし、次の週、そこをまた通ったのだが聞こえるのはカラスとスズメの声ばかり。
もちろん街中でホトトギスの声を聞くことはない。